異種材料からなる多層弾性ばりの衝撃主応力分布特性

摘要

衝撃荷重を受ける弾性体内の応力波伝播特性を究明することは，古くから動弾性論における主要な研究課題の一つであり，構造物の破壊現象に関連して現在においてもなお基礎的なデータの集積に努力が必要とされる分野である．しかしながら，衝撃作用点より発生したはりの高さ方向の応力波がはり上下辺で反射を繰り返しながらはり軸方向へ伝播していく特性を表現することができていなく，特に，多層弾性体内では応力波伝播特性も接合辺で透過·反射を繰り返す複雑な応答特性であるため，表現することができない．