劣化損傷した既設桟橋の鋼管杭と上部工の接合部に対する新しい補強技術「タフリードPJ工法」の開発

摘要

桟橋は，海上-陸上輸送の結節点として，国際競争力や地域ごとの経済活動を支える重要な役割を担っている。しかし，近年になって，高潮，大規模地震，津波等による被災がさまざまな地域で発生し，大規模な損壊が生じたときの社会的損失に対する危機感が高まっている。さらに，既設桟橋の大半は高齢化施設であり，大量のストックに対する維持管理費の増加も懸念されている。財源縮小が見込まれる今後は，既設桟橋の長寿命化,災害に強い施設への改良に対する技術開発が必須と考えられる。