バルプロ酸は扁桃体外側核ドパミンの条件づけ恐怖刺激に対する反応を抑制するか：生体マイクロダイァリシスによる検証

摘要

バルプロ酸は，抗てhかh作用のほか，躁うつ病の気分安定薬としての使用が認可されているが，統合失調症などの精神病性障害における過敏，攻撃性，情動不安定などの情動障害に対しても広く利用され，有効性が報告されている(Suzuki et al,2002).だが一方で,心理学的ストレスに応答するドパミンの放出様式にバルプロ酸がどのように作用するかの生化学的な検証は乏しい，本研究は，バルブ口酸ナトリゥムの情動安定化作用を神経生化学レベルで検証することを目的とする，そのために，恐怖条件づけラットの扁桃体ドパミンを生体マイク口ダイァリシス法で計測し，条件づけ恐怖刺激に暴露されたときのドパミンの増強をバルプロ酸が抑制するかどうかを検証した。