大豆beta-コングリシニン含有食品による糖および脂質代謝異常改善効果：ヒト試験による検証

摘要

食品素材としての大豆タンパク質は分離大豆タンパク質(SPI ； Soy protein isolate)と称され，へキサンによる脱脂後の脱脂大豆を原料に製造されている.このSPIを構成するタンパク質は，大豆種子の貯蔵タンパク質の主要構成成分であるグリシニンとbeta-コングリシニン，さらに大豆種子 の構造を構成するのに必要なタンパク質（LP; Lipophilic proteins)の大きく 3成分からなる（Samoto et al., 2007). SPI については脂質代謝改善効果をはじめ様々な生理機能効果 について研究されている.