中枢疾患と排尿障害

摘要

中枢疾患のうち認知症は、近年の人口高齢化を向かえ社会的問題となっており、WHOのhealth evidence networkでも認知症、転倒、尿失禁がとり挙げられている。今回、中枢疾患のうち認知症と排尿障害を中心に述べる。高齢者介護保険の適応として、認知症または歩行障害のいずれかを有することが挙げられるが、2008年1月時点での要介護支援者は461万人と推定され、このうち半数近くが認知症を有していると考えられる。