マルチベンダ構成「仮想化基盤システム（NFV）」におけるインテグレーションの課題

摘要

近年，システムに求められる構築スピードアップとコストリダクション等の対応例として，クラウドファーストでの開発が活発化している．筆者らは，NFV（Network Functions Virtualisation）として仮想化技術を採用し，通信ソフトウェアと専用ハードウェアの組合せを分離させることで，汎用ハードウェアを採用し，リソース共有する仮想化基盤システムを実現した［1］．従来，それらの組合せはシングルベンダで垂直統合されていたが，筆者らはマルチベンダ化し水平分業のオープンでエコなシステム開発と運用を行っている．本稿では，「仮想化基盤システム」を複数のベンダ製品で構成する場合のインテグレーション課題とその解決方法の一考察について述べる．