医薬品の超低温＋全温度管理物流サービス強化,GDPにも対応－-196°C対応の搬送·保管と情報連携システム

摘要

「医療·健廉·美」の流通で社会に貢献する新しい卸の形を追求するメディパルグループは，医薬品卸のメディセオ，日用雑貨卸のPALTAC 他を中核事業会社とし，グループ全体の売上高は，3兆円規模となっている（図表1）。現在，2016年7月策定で2019年3月期が最終年度となる「2019メディパル中期ビジョンChange the卸next－革新と創造」を推進中で，全国のインフラと人材を活用した新規事業の推進，グループ各社の機能·資源を生かした成長分野の事業展開による収益基盤の拡大を目指している。中でも今，主力の医療用医薬品等卸売事業の新規事業として注力しているのが，スペシャリティ医薬品の流通·物流事業だ。スペシャリティ医薬品とは，希少疾患治療薬と定義され，従来の大量生産，大量消費とは異なる製品だ。その取り扱いには，従来薬に比べて，はるかに厳しい温度管理が必要になる。