環境保全のための包装事例－資材·技法を通じての実践－(14)包装廃棄物のリサイクル活動事例

摘要

過去の本欄では，リサイクルの容易化，素材の活用，通い容器化，システム化，と技法化等，主として静脈物流，静脈物流と動脈物流のシステム化の事例を紹介してきた。 今回は，大企業でのゼロエミッションと同期化して行われている，各地方における中小企業独自の廃棄物のリサイクル活動に目を向けてみた。国の環境保全に関する法律·省令·規制の完備を受けての各自治体での条令の整備も整いつつある一方で，家電リサイクル法の如く対象商品の拡大等社会環境に応じた充実の動きもある。今回は，我々物流·包装の経営·管理·担当·作業者として認識しておかなければならない環境の基本的な法体系や常識として知っておかなければならない点を解説で紹介し，後半は富山県の包装企業が始めようとしているリサイクルを基本としたビジネスモデルを紹介する。 なお，これらの法体系の遵守のためのコンプライアンス管理部署の設置の動きも活発である。