超精密·極小部品のネットシェイプ成形加工の実現～小型多段式圧造機：ミニカセットチェンジホーマ

摘要

当社は各種パーツホーマを製造販売している。機械加工部品をパーツホーマにより塑性加工で生産すれば、歩留向上に加えて相当の生産性向上も可能となる。 このため極小機械部品についてもパーツホーマによる生産、即ち圧造化の要求が多く、これに応えて開発し1984年に販売を開始したのが、ミニカセットチェンジホーマの商品名で販売されている小型多段式ホーマである。 当初は六角穴付止めネジや六角穴付ボルトが主体であった圧造製品は、市場の要求の高度化とそれに呼応したホーマの高精度化と多段化によって次第に高精度かつ複雑形状の機械部品へと進み、現在では素材線径0.45mm、製品寸法公差±0.003mm、製品質量0.85mg（材質C2600W）の極小部品まで、ホーマによる圧造が可能となっている。 以下では、圧造対象製品の移り変りと、精密極小部品の圧造事例を紹介し、圧造化の要件について、ミニカセットチェンジホーマの紹介を含めて簡単に述べる。