スコープのたわみを意識したセッティングを一使えるものはティッシュ箱でも使え！

摘要

当院では，超音波内視鏡（EUS)は基本的に2人法 で行う。すなわち，EUSスコープを操作する医師（内 視鏡医）と超音波観測装置を操作するもう1人の医師 (超音波担当医）との2人で検査を行い，可能であれ ば加えて何人かの医師も同席する（図1，図2)。EUS画像は全例録画して動画として保存している が，術者は基本的にスコープの操作とフットスイッチ のみを扱い，病変の測定などは超音波担当医が行う。 EUSガイド下穿剌吸引法（EUS-FNA)の際は超音波 担当医が助手となり補助を行う。EUS経験1,000件以上の医師が2人以上集結し， リアルタイムに所見について意見交換をしながら検査 を行うことで，単独で行う場合に発生しうる術者個人 のバイアスが軽減され，特に微小病変の拾い上げ向上 や，見逃しのリスクが軽減することが期待される。ま た施設として，画像診断能力や処置技術水準が高く標 準化されるメリットがあると考えている。