高選択性近赤外分光機能画像法NIRS－Imagingによるブローカ野の脳血流動態と局在化に関する検討単語復唱課題遂行時の特徴について

摘要

光を利用した位置情報の計測原理には．従来からの直線光照射による光CT法と1991年に発見された拡散·散乱光によるNIRS－Imagingがある．NIRS－lmagingの基本原理は．2つのプローブの位置と計測対象の局所反応性によって「光機能画素」とその時空間情報が決まる．すなわち，位置情報の不確定な光を利用して位置情報を決める逆転の発想から生まれた光機能画像法の発明でもある．NJRS－imagingの基本原理を用いて酸素代謝が亢進しているFORCE（fast－oxygen response in capillary event）をサンプリングすることが，非侵襲脳機能画像の重要なテーマの一つである．PETやMRlでは，毛細血管中の速い酸素代謝反応（FORCE）の同定は，難しい．脳回選択性を考慮した1cmの高選択性NIRS－Imagingによって．酸素代謝の亢進に伴う脱酸化Hb濃度の増加を示す部位（ブローカ野）を同定した．