PET/CT (臨床）

摘要

PET/CTの臨床的有用性は、機能画像と形態画像の双方の利点の相乗効果によるところが大きい。また、PETとCT両方の欠点が相補され、融合画像によってのみ病変を指摘できる場合がある。特にFDG-PET/CTは、悪性腫瘍における鑑別·病期.再究診断に有用で、広く用いられている。平成22年4 月の保険改訂では、適応疾患が「早期胃癌を除く全ての悪性腫瘍」となり、PETとPET/CTの適応条件の差がなくなつたこともあり、臨床的な使用がさらに広がりつつある。一方、それまで保険適応とされていた肺癌などの鑑別診断について適応条件から外されたが、その後、厚労省より出された疑義解釈では従前どおりで、『臨床上高い蓋然性をもつて悪性腫瘍と診断』されれば適応とされることとなつた。