神経放射線診断における脳核医学の役割

摘要

今やSPECTやPETの発展と普及は目を瞠るものがあります。脳血管障害のみでなく認知症やてhかhなど様々な応用がなされています。心臓と脳の区別がつかないような古いシングルへッド装置で[99?Tc]HMPAOの治験を行っていた我々の院生時代を考えると隔世の感があります。神経以外の放射線診断に於いて核医学は上手く受け入れられています。診断医はPET-CTにおける[~(18)F]FDGを造影剤であるかのように受け入れています。逆にPET-CT を 読む に はCT診断の知識が必要です。翻って神経領域ではどうでしょう。神経放射線学会では核医学医を見掛けませhし、核医学会では神経放射線科医を見掛けませh。少なくとも関東では、学閥に関わらず、MRIを参照せずにSPECTを読影しているレポートをよく見掛けます。このあたりの問題意識からこの企画はスタートしました。