脳循環代謝の画像解析－PETとMR

摘要

PETによる脳循環代謝の測定は脳機能を間接的に評価する手段あるいは脳血管障害において血流と代謝を直接的に測定する最も標準的な方法として長い間利用されてきた。 これはPETが持つ定量性と比較的高い空間分解能によるところが大きい。 これに対してMRIは高い組織分解能および空間分解能によって灰白質と自質などの正常構造や病変部を区別することができるのみならず、血流や代謝情報が得られることから、形態診断法のみならず機能的診断法としても大きく発展している。