睡眠時無呼吸症候群患者における嚥下機能異常が経鼻的持続陽圧呼吸によって改善を示した3例

摘要

われわれは,閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome;OSAS)における嚥下機能を嚥下誘発試験(swallowing provocation test;SPT)によって評価し,対照群に比べOSAS患者では嚥下潜時延長にみられる嚥下機能障害を示す症例の頻度が高いことを報告した。今回,OSAS患者3例に経鼻的持続陽圧呼吸(nCPAP)療法を行ったところ,無呼吸だけでなく嚥下機能異常についても改善を認めたので文献的考察を加え報告する。