Branch Atheromatous Diseaseの早期診断と特別な注意点

摘要

Branch atheromatous disease（BAD）はレンズ核線条体動脈，傍正中動脈などの比較的大径の穿通枝の入口部またはその近位に起こるアテローム性の病変で，大きな穿通枝の梗塞を呈するものが代表的である。Caplanはその特徴として，①1本ないし数本の穿通枝に限局する梗塞である，②TIAの前駆があったり，媛徐進行で血栓症の性質を持つ，③心血管系の検索で明らかな異常を認めないことが多い，④高血圧の合併がなく臓器障害が認められない，等と挙げている。