C型慢性活動性肝炎に対するrIFNα－2a（ロフェロン~RA）の高用量連投2回投与における臨床効果と血清中HCV RNA量および2，5－AS活性の推移

摘要

C型慢性括動性肝炎の39例を対象にrIFNα－2aを最大投与量9MIUを1日投与量とし，2週間連日投与後，週3回10週間間欠投与を1クールとし，2回線り返し投与（総投与量792MIU）を行い，その臨床効果および抗ウイルス効果を，2'，5'オリゴアデニレート合成酵素（以下2，5－AS）活性の変化とHCV RNA量の推移から検討した。 本投与法における著効率（投与終了後正常化し6カ月以上正常持続）52．9％，CR率（投与終了後6カ月HCV RNA陰性化）33．3％であり，投与前HCV RNA量が少ない症例では，著効率87．5％，CR率66．7％と高い効果が得られた。投与4週目にHCV RNAが陰性化した11例中7例が最終的にCRとなったが，陰性化しなかった10例ではCR例は認められなかった。 再連投によりHCV RNAの陰性化がみられた症例が3例あり，全例2，5－AS活性が上昇しており，そのうち1例はCRとなった。 再連投により，2，5－AS活性の賦活化と抗ウイルス作用の増強により，HCV RNA量の減少がもたらされることが確認され，本投与法の有用性が示唆された。