中等症~重症の乾癬に対する生物学的製剤治療の実際

摘要

今年2月，中等症以上の乾癬に対する新たな治蠢薬として生物学的製剤であるセクキヌ マブが発売され，乾癬治療の選択肢は広がった。一方で，日本皮膚科学会では乾癬におけ る生物学的製剤の使用を希望する施設に対し，理事会で承認の可否を決定する措置をとつ ていることから，その扱いの難しさがうかがえる。そこで，実臨床において多くの乾癬症例を診察し豊富な知見をお持らの東京慈恵会医科 大学皮膚科の本田ひろみ氏，梅澤慶紀氏，曰本皮膚科学会生物学的製剤安全性検討委員会 でオブザーバーを務めておられる中川秀己氏に，現在本邦において乾癬治療薬として承認 を得ている4つの生物学的製剤の特徴や薬剤費などについてご執筆いただいた。