新規抗てhかh薬トビラマトト

摘要

トビラマ-ト(topiramate;TPM)は,米国McNeil Pharmaceutical社にて1979年に創製された新規の抗てhかh薬である。 2007年7月に「他の抗てhかh薬で十分な効果が認められないてhかh患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てhかh薬との併用療法」に対して本邦において承認を受けた。 TPMは,①電位依存性ナトリウムチャネル抑制作用, ②電位依存性L型カルシウムチャネル抑制作用, ③AMPA/カイテン酸型グルタミン酸受容体機能抑制作用, ④GABA存在下におけるGABAA受容体機能増強作用および⑤炭酸脱水酵素阻害作用が認められるなど多彩な作用機序を持ち,幅広い抗けいれh作用が認められている。 TPMは,難治部分てhかhを対象とした国内臨床試験においてプラセボに比して有意なてhかh発作抑制効果が認められた。 また, TPMは海外における使用経験が多く,有効性や安全性に関する多くのエビデンスを有する。 これらの特性から,TPMは既存の抗てhかh薬で十分な発作抑制が得られない部分てhかhに対して有用な抗てhかh薬と考えられる。