がh転移ミトコンドリア原因説ミトコンドリアDNA突然変異によりがh転移は可逆的に誘発される

摘要

核外ゲノムであるミトコンドリアDNAに病原性突然変異が生じるとミトコンドリア病を発症する，近年，ミトコンドリアDNAの病原性突然変異はこのような特殊な疾患にかぎらす，老化やがh化，糖尿病などの生活習慣病，さらに，パーキンソン病などの神経変性疾患の原因にもなるという仮説がつぎつぎに提出され．健常者の健康にも重大な影響をあたえているとして注目されるようになった． しかし．これらの仮説は状況証拠に基づいており、きちhとした検証が必要である．最近，筆者らは，活性酸素種の漏出を助長するミトコンドリアDNAの病原性突然変異は，正常細胞のがh化は誘発せす，がh細胞の悪性化（転移能の獲得）を可逆的に誘発すること，さらに，抗酸化剤処理によりこのがh転移は抑制できることを明らかにした．