自然免疫における遺伝子発現制御新規リボヌクレアーゼによる炎症応答の調節

摘要

自然免疫にかかわるノ夕ーン認識受容体として知られるToll様受容体は，病原体の感染を認識し炎症応答をひき起こす． Zc3hl2aはToll様受容体により発現誘導されCCCH型ジンクフインガー領域をもつ蛋白質で。そのノックアウトマウスは自己免疫症状を呈し，また，Toll様受容体刺激に対するイン夕一□ イキン6などの遺伝子の発現が増力口していた． Zc3h12aはリボヌクレアーぜ活性をもち，イン夕ーロイキン6をコードするmRNを不安定化させた．以上の結果から。Zc3h12aはmRNAの制御を介して炎症応答の調節にはたらく。重要なリボヌクレアーゼであることが明らかとなった．