皮膚疾患のかゆみに対する塩酸オロパタジン（アレロック錠）の臨床効果患者日記によるVASを用いた検討

摘要

かゆみは「引っ掻きたくなる欲求を引き起こす感覚」と定義される。 かゆみを主訴とする患者は皮膚科外来に日常的に訪れており，患者のかゆみの強さや症状は問診により把握することができる。 しかし，主観的なかゆみ症状を客観的に評価することは困難であり，これまでにもかゆみを定量的に評価すべく様々な試みが検討されてきた。 近年，患者の自己評価による視覚的アナログ尺度（Visual Analog Scale；VAS）によるかゆみの半定量的評価が試行され，VAS値は従来の白取らの分頬によるかゆみスコアと高い相関を示すことが明らかとなり，徐々に普及しつつある。