非侵襲的肝線維化診断法の進歩

摘要

各種画像診断による非侵襲的線維化診断法が登場しこの10年間で肝線維化診断法は組織から非侵襲へ 取って替わろうとしている.特に最近，NASHやアルコールからの発癌の増加，高齢肝癌，抗ウィルス治 療の発展などにより簡便性?非侵襲性が重要視されるようになった点も大きい.しかし各種疾患による病 態も異なることから得られる情報が正確に病態を反映しているかなど不明な点も多い.また，組織診断が 必須である病態も存在すると考える.今回のパネルデイスカツションでは肝線維化診断法の有用性や発 癌?疾患予測，診断の限界，今後の展望など超音波，CT， MREなどを含め多くの先進的な演題を期待す る.