アンドロゲン除去療法抵抗性前立腺癌における低用量デキサメサソン療法の治療効果

摘要

【目的】アンドロゲン除去療法抵抗性前立腺癌に対する低用量デキサメサゾン（DXM）療法の有用性につき検討した。 【方法】1986年12月から2003年10月までの間にアンドロゲン除去療法を施行し治療抵抗性となった前立腹痛99例を対象とした。 年齢は69．9±7．4歳（：平均±SD）、診断時のPSA値は1331．5±3595．4ng/mL、アンドロゲン除去療法開始からDXM療法開始までの期間ほ38.2±339ヶ月、はじめのPSA再燃からDXM療法開始までの期間は173±13．8ヶ月、臨床病期はC·D1·D2が各々19·6·74例、分化度は高·中·低分化型が各々5·32·61例であった。 DXM投与開始前に使用したLH-RH以外のホルモン製剤の種類は、1剤が17例、2剤が42例、3剤が34例、4剤が5例であった。 1例はLH－RHのみであった。 また6例で化学療法が行われていた。 DXMほ初期量1.5mg、その後0.5－1.0mgを推持量として投与した。 治療効果はPSA反応性にて判定した。