腎腫瘍性病変に対するCTガイド下 経皮的針生検の有用性の検討

摘要

腎腫瘍に対して針生検を施行することは，組織採取 の不確実性や腫瘍細胞の播種，合併症の懸念により従 来禁忌とされてきた.しかし，手術困難な進行性腎 癌，画像所見が非典型的な腎腫瘍や転移性腎腫瘍との 鑑別には，治療方針決定のために病理組織学的診断が 必要となる.今回われわれは，眘腫瘍診断のために行われたCTガイド下針生検の臨床的検討（診断率，合 併症，画像診断どの比較）を行ったので報告する. 対象：2007年11月?2015年3月の間，浜松医科大 学医学部附属病院にて腎腫瘍に対し，治療方針の決定 のためにCTガィド下経皮的針生検を施行した19症例 (19腎）を対象とした.