生体化学情報モニタリングを目指した着脱可能なキヤビタス（体空）センサ?ソフ卜コンタク卜レンズ型バイオセンサとマウスガード型バイオセンサ?

摘要

近年，生体の化学情報を無拘束?非侵襲的にモニタリン グすることを目指し，様々な生体センシングに関する研究開発が行われている。2014年には，次世代技術の開発を推 進する「Google Xプロジェクト」にて，グルコースセンサ と無線アンテナを内蔵したスマートコンタクトレンズのプ 口トタイプが発表され，製品化に向けた取り組みも報道さ れており，国内外で注目を集めた。当研究室においても， これまでにフレキシブルグルコースセンサを開発するな ど，生体成分モニタリング用のバイオ/化学センサを多数 開発し，日常ケア用の次世代デバイスとして「キヤビタス センサ（cavitas sensor)」を提唱している。既存の外科治 療を必要とする「ィンプランタブル（implantable) Jや，活 動量計として一般的な「ウェアラブル（wearable)機器」に 対して，キヤビタスセンサは近未来の医療，健康科学を見 据えた新規医療デバイスとして，結膜嚢ゃ口腔，咽頭など の体腔(cavitas; cavity)への着脱が可能なバイォ/化学センサである（図1)。