日本医科大学における分子解剖学の学生による授業評価アンケート調査から

摘要

我々は分子解剖学の講義および実習（発生学，組織学，細胞生物学を統合した人体構造学）全18回の授業において教育の改善を図る目的で学生による授業評価を実施した．学内LANに接続したPC上で調査を行い，集計結果は講座のホームページ上で翌日に公開した．総回答数は528で回答率は31．2％であった．仝授業評価の平均ほ3．9で，平均評点は3．2から4．8の問にあった．評価は前半に比し後半で評価が高くなる傾向が見られた．特に学生の予習や理解度についての評価が後半高くなった．相関分析の結果から「授業の理解」と「実習の説明」に強い関係があることが分かった．学生による科目を通しての授業評価は解剖学教育の改善に有用であると考えられた．