日本における気候の違いと関節痛の有訴割合との関連～29年間の都府県別気象データと国民生活基礎調査から～

摘要

【目的】わが国において関節痛の罹患率は非常に高く,医療費の高騰の要因となっている。 関節痛は変形性関節症や慢性関節リウマチの患者の主訴であり,ADL遂行上,大きな障害となっていることが多い。 これら関節痛を有す患者の特徴としては,気候の変化に敏感であることが知られており,欧米では気候と関節痛との関連についての研究が古くから行われてきた。 しかしながら未だ結論に至っておらず,わが国の研究でのエビデンスが少ないのが現状である。