Mizoribine血中濃度測定の酵素法とHPLC法の比較検討と臨床応用の可能性

摘要

Mizoribine (ブレディニン~R錠：旭化成ファーマ·東京·日本)は，腎移植における拒否反応の抑制，ループス腎炎，ネフローゼ症候群，関節リウマチの適応を有し広く臨床に用いられている免疫抑制薬である。また，mizoribineは腎排泄型の薬剤であり腎機能に応じた用量の設定が必要であると考えられている。さらに，mizoribineの消化管からの吸収には個体差があり，また腎機能も血清クレアチニン値からの推定では十分な安全性の確保は厳しく ,その効果と安全性を最適化するための至適血中濃度の検討は十分でばなかつた。