OCTで狭隅角を評価する

摘要

2005年に商用化された前眼部光干渉断層計 (anterior segment optical coherence tomography ： 以下， 前眼部OCT)は，従来の眼底用OCT よりも光源波長を大きくして（1,310 nmが一般 的）赤外光を利用することにより組織深達性を向 上させ，前眼部組織の観察に特化したOCTであ る。この前眼部OCTは，特に眼表面に近い部分 の断面像を高解像度で得ることができるため，角 膜，強膜，虹彩，瞳孔内の水晶体表面の観察に適 しており（図1)，なかでも隅角形態を評価する際 に真価を発揮する。