新たに開発したシルエット図Japanese Body Silhouette Scale type-I (J-BSS-I)を用いた摂食障害患者のボディイメージの検討

摘要

客観的指標を有し，回答をBMI値に変換可能である新しいシルエツト図Japanese Body Silhouette Scale type-I (J-BSS-I)を用いて，摂食障害患者のボディィメー ジを検討し た。患者群(94名）と健常群(117名）ともに，自己の体型を過大視する自己のボディィメー ジの歪みがあり，神経性無食欲症制限型群で最も顕著であった。また，神経性大食症群， 特定不能の摂食障害群と健常群に，理想の体型が痩せている方向にズレている理想のボ ディイメージのズレがあり，神経性大食症群で最も顕著であつた。J-BSS-Iは摂食障害患 者のボディイメージの研究に有用であることが示唆された。