ポリマーナノ粒子含有マイクロスフェア中のポリマー凝子の粒子径コントロール及びナノ粒子化メカニズム

摘要

我々はこれまでに、ノズルに2つの液体流路と2つの気体流路を有する4流体ノズルスプレードライヤー（MDL－050、藤崎電機）を用いる気中乾燥法によって、界面活性剤を用いることなく、薬物のナノ粒子がマンニトール担体中に分散したマイクロスフェアを容易に調製できることを見いだした。 また、このマンニトールマイクロスフェアを水に投入してマンニトールを溶解させることで、例えば正電荷を付与させたPLGAナノ粒子のサスペンションを容易に得ることに成功している。 本研究では、モデルポリマーとして水不溶性のエチルセルロース（EC）を用い、分散するポリマーナノ粒子の粒子径コントロールおよびナノ粒子形成メカニズムを明らかにすることを目的とした。