電磁波計測分野の計量標準の整備は産総研計量標準総合センター(以下、NMIJ:National Metrology Institute of Japan)の電磁波計測科が担当し、当該科が電磁波計測分野の計量標準の開発、整備、そして校正サービスによる社会への標準供給と、それに伴う計量トレーサビリティ体系の構築を担っている[2]。本稿では、NMIJにおいて開発整備を進めてきた電磁波計測分野の計量標準について、各標準量の校正システムとその整備状況および今後の展望について概説するとともに、最近の研究開発の動向について紹介する。
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