鉄道車両用ハイブリッドシステムの開発

摘要

NE Trainの開発と2年間の走行試験により次のことが確認された。 (1)省エネルギー効果は，線区の状況にもよるが，5～20％向上させる見通しを得た。 (2)排気中の有害物賀(HC, NO{sub}x, PM)を半減。 (3)電車並みの加速性能を実現した。 (4)駅での騒音を10～20dB (A)低減した。 (5)当社の持つ電車用機器をベースとした車両構成が可能で，メンテナンス体系も電車と共通化できる見通しを得ることができた。 本稿では，ハイブリッドシステムの制御に主体を置いて解説させていただいた。 このハイブリッドシステムの開発は2004年度で実用化の目処が立ち，より人と環境に優しい車両の実現に一歩近づけたと考えている。