コージェネレーション設備の導入実績：サッポロビールにおけるESCO事業

摘要

地球温暖化問題や、省エネルギー法の規制強化に伴い、企業の省エネルギーに対する取組みは、ますます重要な課題となってきている。 サッポロビール㈱（以下SBと略称する）殿は、従来から環境問題に配慮したビール製造に取り組hで来ており、その一環として製造プロセスの改善や、天然ガスへの燃料転換、また省エネルギー設備の導入を実施するなど、積極的に省エネルギーを推進している。 ESCO (Energy Service COmpany)事業は、企業が省エネルギーを実現する一つの手法として注目されており、SB殿においても一層の省エネルギーを進めるための手法としてESCOの導入を決定した。 対象となった北海道、仙台の両工場にESCOによる省エネ設備の導入を行い、2001年10月1日より事業を開始している。 なお、本ESCO事業は、㈱日立製作所（以下日立と略称する）が、設備費の資金調達にプロジェクトファイナンス（以下プロファイと略称する）を活用した国内初のケースであった。 以下、本稿では事業内容及び4年間の実績と効果について紹介する。