中·小規模施設用自然冷媒(NH_3/CO_2) チルドパッケージSIERRAシリーズ

摘要

地球温暖化防止対策が世界的な緊急課題とさ れる中、冷却設備に用いられる冷媒の選択が重要な位置づけとなっている。2016年10月モン トリオール議定将第28回締結国会合(MOP28) において、強力な温室効果ガスであるハイド ロフルオロカ一ボン（HFC)を段階的に消費削減するM議定書の改癥が採択され、今後は低 GWP冷媒、ノンフロンへと向かう道筋が示さ れた。一方、我が国においては、その前段階と して、オゾン層破壊物質であるハイドロクロロ フルオロカーボン（HCFC)を2020年に全廃す るスケジユールであるが、今も多くの産業分野 でHCFC冷媒を用いた設備が稼働しているとい う現実がある。一般的に産業分野における冷却 設備は、製造プロセスに直結する設備であるこ とが多く、一旦導入すると長期間の運用が求め られる事や、製品の品質に係る場合がある為、 冷却設備は長期に渡って安定運用できることが 望まれる。このような理由から冷媒の切り待え に対して溫暖化に係る社会情勢を鑑みながら慎重に見極めようという姿勢がうかがえる。