1 kW級SOFC発電システム実証機の開発

摘要

燃料電池は化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換するデバイスであり、従来の熱機関による発電と異なり、カルノー効率の制約を受けないため、高い発電効率が期待できる。また、エンジンやタービンと異なり発電容量による発電効率の差が少なく、小容量でも高効率な発電が可能である。 その中において、固体酸化物形燃料電池（SOFC）は他の燃料電池と比較して作動温度が高くかつ電池の内部抵抗が小さいことから発電効率が高く、作動温度が高いことから得られる排熱の利用価値が高いという長所がある。 また、内部改質発電が可能であり、必ずしも外部改質器を用いる必要がないことからシステムのコンパクト化を図る辛が可能である。このような点から将来のコジェネレーションシステムへの展開が期待されている。