コージェネレーションを構成する関連設備の最新技術：ガスタービン燃料スクリュ圧縮機

摘要

ガスタービンコージェネレーションシステムは、ガスタービンを原動機として発電すると同時に、その排熱も利用する省エネルギー装置の一つである。 クリーンな天然ガスを燃料とするコージェネレーション装置は、地球環境保全の面からも装置が増加している。 とりわけ、電気事業法改正（1996年）の規制緩和により独立発電事業者(IPP)分野での需要が拡大している。 コージェネシステムにおいては、燃料ガスをガスタービンに必要な圧力まで昇圧する必要があり、その圧縮機は、高圧力比で、かつ確実な連続運転性が要求されるため、次の特徴を持つ抽冷式スクリュ圧縮機が多数使用されている。 ①圧縮機内蔵のスライド弁により、ガスタービンの負荷に応じて、連続的に容量制御ができる。 また容量制御に応じ、動力も削減できる。 ②吸込圧力変動時には、スライド弁により吸込容量を制御し、圧縮機軸動力を極小化する。 ③電力供給システムで使われる重要機械としての高い信頼性を満足する必要がある。以下に油冷式スクリュ圧縮機の構造と特徴および技術の概要について紹介する。