パルス励磁を併用した渦電流試験による強磁性管の探傷

摘要

強磁性伝熱管の渦電流探傷では、磁性ノイズを抑制するために直流磁化が必要である。内挿コイルによる伝熱管の渦電流探傷では、狭隘な管内部で十分な直流磁化を施すためにパルス渦電流を用いる方法があるが、一つのパルスで磁気飽和のための磁化と渦電流の発生を行う方法では、磁性ノイズの抑制効果が限定的であった。そこで、パルス磁化と正弦波による渦電流探傷を組み合わせることにより磁性ノイズを抑制する方法を考案し、実験により効果があることが確認できた。