漁労機械·装置講座：実用編(5)－カツオ釣及びイカ釣漁船

摘要

カツオ釣漁業は、活きたカタクチイワシを撒餌として、釣竿の先に付けた釣糸に擬餌針を取付け、カツオ·マグロ類を釣獲するものである。 カツオ釣漁船は、小型の曳縄釣から、499GTクラスの遠洋カツオ釣漁船まで広範囲にわたるが、カツオ釣機は主として100GT以上の船に搭載され、船の規模に関わらずはば同じ機能のものが使用されている。 いか釣漁業は、写真1に示すような種々の色や構造の紡錘形の針柄の下に16本前後の返しのない針を放射状にした2段の針笠を付けたイカ角と呼ばれる擬餌針を10～40個をテグスで連結し、漁場の水深、潮流及びイカのサイズに応じて適量（重さ）の分銅をテグスの先端に付けて海中に垂下し、巻上げて釣獲するものである。