単玉対物レンズの色収差解析とNA0.85対物レンズの色収差補正

摘要

'03年4月23.3GBの容量を持つ、Blu-rayシステムが発売された。既に報告したとおり、このシステム用に我々はNA0.85の単玉対物レンズを開発した。 単レンズは最もシンプルなレンズであるが、同時に限られた設計自由度しか持っていない。 従って、高性能なレンズを実現するためには、よく考えられたレンズ設計が非常に重要になる。 それ故に、我々はアプラナティツク単レンズ設計の結果を解析し、設計の原則を見いだした4。 ところで、Blu-ray用の単玉対物レンズ設計の、もうーつの重要な問題点は色収差である。それは、高NAと短波長が色収差を著しく増加させるからである。 この報告では、先の報告の中で述べた解析式を拡張することによって、単レンズの色収差の解析をしている。さらに、色収差補正素子とその実験結果についても述べる。