建築材料の耐久性評価技術の現状と課題

摘要

現在，市場に流通している多くの建築材料は，その用途に応じた耐用性を有しており，何らかのかたちで耐久性に関する評価を行っているものと考えられる。ここでいう何らかの耐久性の評価とは，建物毎同程度の使用（供用）に耐え得るという漠然とした設定により材料の材質からみて変質や変形がないということや単純に長年の使用実績があるということであったりする。また，製造·製作の仕様を定めていることにより耐久性を確保する場合もあり，JISなどで試験方法が定められている耐久性能を評価するなど，現状では様々な評価レベルの手法が存在している。