タワーミル粉砕機における分級カラムの内部形状がサイクロン捕集粉砕産物の最大粒子径に及ぼす影響

摘要

乾式タワーミルKD－3型粉砕機における分級カラムに垂直板，水平板および水平網を取り付けて粉砕試験を行い，分級カラムの内部形状が異なるとサイクロン捕集産物や分綾部捕集産物にどのような影響を及ぼすかについて調べた。 まず，ダクト内流速と緒集産物の重量の関係を調べた結果，分線カラムの内部形状を変えても絡集産物の総重量に変化は見られなかったがフ水平板および水察網を設置するとサイクロン掃集産物は減少し，分綾部捕集産物ぼ増加することが分かった。 次に，ダクト内流速と捕集産物の最大粒子径の関係を調べた。 その結果，分級カラムに水平板および水平網を設置するとブ　 分級部描集産物の最大粒子径はダクト内流速に規定されるが，サイクロン捕集産物の最大粒子径はダクト内流速に関係なくほぼ一定になり，水平板を取り付けた分級カラムは15.1～17.5m，水平網を取り付けた分級カラムは8.4～11.3mになることから,最大粒子径ほ分級カラムの内部形状に影響することが分か亘た。 これ程，解砕部底部から吹き上げられた粗い粒子が水平板または水平網に衝突し，分級カラム底部に沈積したためであると考えられる。