「アルマイト発注者の手引き」発刊のねらいと内容ユーザーへの啓蒙はなぜ必要か

摘要

日本では発注者と受注者との関係は対等でないことが多く、そこから発生する問題が少なからずある。発注者とアルマイト事業者との間で仕様にについて十分打合せ合意のうえで仕事をする場合は良いが、多くの場合そのような打合せがなく、しかもアルマイト事業者にその製品の用途や必要な特性が示されず、単に設計図書に簡単に記載されているだけである。また、アルマイト工場に来る前に鋳造、プレス、切削など機険加工業者が中に入って設計者の意図がよく伝わらないこともある。また、「度決められた設計図書は新しい技術がでても簡単には変わることがない。ましてや設計者そのものがアルマイトについての理解が不十分であったり、偏った情報により不正確な理解をしていたりすることもある。これでは良いアルマイトはできない。優れたアルマイト製品を生み出すためには、アルマイト加工製品の開発、設計、発注にかかわるユーザーにア／レマイトの理解を深めていただくことが大切である。