CIS·中東欧ビジネストレド

摘要

メタルワン（三菱商事と日商岩井の鉄鋼製品事業統合会社として2003年1月に設立）の9月5日付ニュースリリースによると、同社はサハリン2プロジェクトにおいて、ラインパイプ事業をサハリンエナジー社から受注した。 このラインパイプは総延長1,600km（南北800kmX 2本）で、メタルワンはこのうち約900km分を担当する。 ラインパイプ重量は約33万t、受注総額は約2億8,000万ドル（約330億円）となり、日本企業が過去に受注したパイプラインプロジェクトでは最大級となる。 メタルワンとロシアのトレーディング会社であるトランスプロムリソース社（設立:1998年7月。 所在地:本社モスクワ、支店ポストーチヌイ）の2社で設立したメタルトランスファーイースト社（メタルワン50％、トランスプロムリソース社50％。 設立：2003年6月。 所在地：本社モスクワ、支店ポストーチヌイ）がパイプのコーティング工場をロシア極東のポストーチヌイ港隣接地に新設。 同工場に、JFEスチ｝ル株式会社、住友金属工業株式会社および新日本製域株式会社からメタルワンが購入したラインパイプを供給し、ロシア国内でコーティング加工が施され、メタルトランスファーイースト社経由でサハリンエナジー社に引き渡される。 なお、同コーティング会社の工場立ち上げおよび操業については、提携先であるカナダの大手パイプコーティング会社ガノー社より、設備供給と技術指導を受けることになる。また、同工場は、メタルワンの今後のパイプラインプロジェクトにおいて、極東地域での重要拠点となり、現地経済の発展に対しても多大な貢献をなしうるものと考えられている。