エネルギーを世帯間でシェアする二世帯住宅

摘要

東日本大震災以降，エネルギー問題をはじめとする将来への不安から，家族が積極的に連携することで安心して楽しく暮らすという考え方が注目されている．そうした中，これまで経済的な理由から消極的に選択されてきた二世帯住宅が，共働き家族の増加や待機児童問題という背景からも，家族が集まって暮らす住宅として見直されてきている．また，旭化成ホームズでは1973年から二世帯研究をスタートさせ，1975年には初めての二世帯住宅を販売した．1980年には二世帯住宅研究所を設立し様々な調査研究を継続して行っており，あわせて社会への情報発信を行ってきた．こうした背景から，2012 年4月にこれまで蓄積ヒてきた二世帯家族の住まい方に関する知見を集約し，エネルギーを世帯間でシェアする二世帯住宅「ヘーベルハウス＆Nico」を発売した．商品外観イメージを図1に示す．