PV自己診断支援システムの開発と太陽光発電システム普及促進に向けた地域コミュニティ連携に関する東工大と掛川市の取り組み

摘要

国からの支援に加えて多くの自治体でもPVの普及に向けて補助金等の支援を行っており，地域の低炭素化とPVシステムの販売·施工·メンテナンスといった産業振興に向け，太陽光発電への期待は大きい．しかし多くの場合，設置時に補助金を支給するのみであり，施工やメンテナンスにおいて必ずしも地域の業者が利用されるわけでは無いなど，地域振興に向けた課題も多く，また財政上の負担も大きい．このような状況の中，静岡県掛川市と東京工業大学は，PVシステムのさらなる普及促進に向け，市民参加，モニタリング，および施工·メンテナンスに関する地域コミュニティ連携に対して，2009年度より様々な取り組みを行ってきた本稿ではこれらの取り組みを，幅広く紹介する．