日系電子メーカーのASEANと中国のすみ分け

摘要

ASEANと中国は，日本企業の東アジアにおける2大生産拠点である。 その規模は，日本からの投資受け入れ金額（85～2003年の投資額）で見ると，ASEAN（タイ，マレーシア，インドネシア，フィリピンの4カ国の認可額）が1,005億ドル，中国（実行額ベース）は407億ドルとASEANには中国の2倍以上の金額が投資されている。 ただ，90年代後半以降には，ASEANよりは中国に日本からの投資は多く向かっている。 東アジアにおける自由貿易協定(FTA)がASEAN，中国を含めた日系企業の生産拠点の再編に影響を与えようとしている。