平成28年度IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業IoTを有効に活用した全体最適なサプライチェーンシステムの構築調査事業報告書（概要その2）

摘要

日本においては長年に亘り，標準パレットによる一貫パレチゼーションの導入促進が試みられているが，実現したのは一部の企業や業界に留まっている。なぜ日本で一貫パレチゼーションが定着しないか，その阻害要因を見て行く前に，すでに一貫輸送用パレットとしての800×1，200mmの木製平パレットが標準化され，その利用が定着している欧州の状況について調査し，日本での取り組みの参考としたい。欧州でパレットが使われるようになったのは1920年前後と言われている。それまでは木製のクレートやボックス，スキッドなどが物の輸送用に使用されてきたが，フォークリフトの発明と共にパレットを用いた輸送，荷役作業が開始されたとの記録が，フォークリフトメーカーによって述べられている。