2019年のフォークリフトの動向について: 国内生産·国内市場編

摘要

2019年の日本経済を振り返ると、人手不足を背景とした省人化や省力化の流れから企業の設備投資が堅調に進み、さらに10月に実施された消費増税に係る駆け込み需要が見られ、7～9月期までの実質GDPが四半期連続でプラスとなった。しかし、その後は駆け込み需要の反動減や台風被害等も重なり、製造業を中心に鈍化がみられた。また、外需に至っては、米中貿易摩擦や中東情勢の緊張の高まりなど地政学的リスクの要因も増し、低調が続いている。本稿では、昨年のフォークリフトの国内生産及び国内市場の動向について、経済産業省及び本会による統計をもとにとりまとめ報告させていただく。なお使われている数字はすべて暦年ベースである。